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第12回fuie studio Tokyo ゲストマッチを開催しました。

1月17日(火)に第12回 fuie studio Tokyo ゲストマッチを開催しました。

第2シーズン2局目となります。

 

ゲストは、大橋拓文七段

大橋七段は、コンピュータ囲碁に第一線で取り組んでおり、AIに関する著書も多数出版されています。

 

 

当店スタッフの牛山(アマ六段)が、3子局のハンデで挑戦します。

 

結果は、大橋七段の中押し勝ちとなりました。

序盤から戦いの碁で、激しい攻防戦が繰り広げられました。しかし、黒が一歩及ばず苦しい局面となりました。

 

こちらの記事では当日の様子を紹介します。

 

*棋譜の手順は以下をご覧ください。

白1~白215手目まで

 

黒22手目 14の十

黒36手目 12の十一

白93手目 3の十四

黒128手目 8の十一

黒132手目 9の十一

黒134手目 8の十二

黒136手目 8の十三

白205手目 18の十九

本日の対局・感想戦の様子は、当店のYouTubeにてご覧いただけます。

 https://youtu.be/CmP2SlVT7f8

(本動画は音声がないため、こちらの記事で内容を記します。)


棋譜・AIでの検討

1~52手目まで

 

黒32までは良く戦っています。

 

黒46は悪手。白47の一路下から二段バネを狙うため、白49の一路下まで押してから二段バネを決行するのが良いとのこと。

 

黒50は緩着。白49の一路下に押す方が良いとのこと。

黒52でも同様。

~69手目まで

 

黒58は白57の一路右にハネる方が勝った。

 

黒64では黒2子を捨てて右辺を地にするように白69の位置にハネる方が勝った。

~109手目まで

 

黒は左下でもよく戦ったが、白109までとなっては白が優勢。

~120手目まで

 

白111が強烈なところ。

右辺の黒が苦しくなる。

 

黒120は長考していた。

黒は右辺に一手入れたいが、右下隅も危うく、どう打つべきか悩ましいところだった。


感想戦

黒22手目(ハネ)を打ったのなら、黒24と打ち白2子を取りきる方が良い。

 

白25で右下隅が白地になっても、黒26で右辺、右上隅が黒地になれば大差ない。

黒は後に、白5の一路上にツケ~黒6の一路左に出て、脱出を狙う手もある。

序盤から難解な戦いが始まり、黒の失着を白が的確にとがめ、徐々に差を縮めていきました。

黒もよく戦っていましたが、白の対応も適切で、白の勢いに押されてしまいました。

結果は大橋七段の中押し勝ちとなりました。


勝利した大橋七段には、fuieの行灯パーソナル(KAME)をプレゼントしました。

ご協力いただき、ありがとうございました。

 

次回は2月7日(火) ゲストは山田晋次六段です。